今回はExcelで関数を使っているときのエラーについて書きます。
◆こんな時
1)「#NAME?」が表示された!
このエラーは単純で、式の中に未登録の定義名(関数名、セル番地、
名前定義など)がある場合に表示されます。
2)「#REF!」が表示された!
これはシートやセルが参照できないときのエラーです。
シートが削除されたり、またブック間リンクで対象のブックが削除された
場合などによく起こります。
3)「#N/A」が表示された!
過去にも取り上げていますが参照先に値がない場合のエラーです。
4)「#DIV/0!」が表示された!
これは分母が0値で割り算を実行した場合に表示されるエラーです。
◆解決ポイント
1)「#NAME?」
⇒ スペルに間違えがないか定義名を削除していないかなどを確認します。
2)「#REF!」
⇒ リンク先のブックがあるか、シートやセルが存在するかを確認します。
3)「#N/A」
⇒ 参照値があるか、対象範囲が正しいかをなどを確認します。
4)「#DIV/0!」
⇒ これについては集計処理を行う前などの初期状態(0値状態)に
よく表示されるので式で対策します。
◆解決策
1)~3)のエラーは正常に動かなくなるので解決ポイントで原因を突き止め、
エラーを排除しましょう。
4)の「#DIV/0!」については初期状態では避けて通れないケースもあり見苦しいので、この場合はエラー対策を式に施しておきましょう。
(対策式)
以前のExcel2003ではIF関数とISERROR関数を組み合わせて、例えばセルA1をセルB1で割る式のエラー対策は、IF(ISERROR(A1/B1)=FALSE,A1/B1,0)などと書きましたが、Excel2007以降は便利なIFERROR(数式、エラーの時の値)が使えるようになり、IFERROR(A1/B1,0)などのように簡単に、また直感的な式を書けるようになりました。
◆「StiLL」のコマンドボタンについて
「StiLL」ボタンの機能を使ってもさすがに間違った関数名や削除されたブックやシートの尻拭いは出来ませんが、データ量に影響する参照範囲の変動には自動的に対応できエラーを防止できます。
また、セル値設定機能などで0値での除算対策式を入力するセルを少なくできたり、式に代えて算出結果(数値)を直接セルに挿入することでExcelが関数で重くなるのを防ぐなどの対策ができます。
「StiLL」ボタンでExcelのシステム化と業務の自動化が実現します。
是非「StiLL」のパワーを実感してください。
来月12月の「StiLL」体験セミナー開催日は、6日(午前・午後)と13日(午後のみ)の火曜日です。
また来週。
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