今回はセルの書式設定です。
と書き出すと「なんだ」と思われるかも知れませんが意外と便利なものです。
例えば金額を「123千円」と表示するようなとき、セルに =[金額]&"千円" と文字の組み合わせで入力してしまうとこのセルの値を使って計算ができなくなり不便ですね。 そこで、
◆こんな時
単位を表示した金額の合計を計算したい。
◆解決ポイント
セルの書式設定を使います。
◆解決策
書式設定を行いたいセルで右クリックしたメニューから「セルの書式設定」-「表示形式」タブで設定します。
表示形式には、標準、数値、通貨・・・と書式を設定する分類が表示されます。
ここでは「ユーザー定義」を選択します。
この中には、基本的な金額や日付の編集パターンが用意されています。
ここに新しい編集パターンを登録します。
といっても難しいことは無く、ルールさえ知っておけば簡単に設定できます。
早速設定してみましょう。
「表示形式」タブの(種類)に通常は G/標準 と表示されています。
その欄に 0"千円" と入力してOKボタンで設定完了です。
セルに金額(123)を入力すると、123千円 と表示されます。
しかもこの書式設定ではセルの内容が数字として認識されこのまま計算式に使えるので面倒な操作はいりません。
式「=」を使って文字と組み合わせてしまうとこうはいきません。
更にこんな設定もできます。
"残額:"0#"千円" ;"不足:"0#"千円" ;"残額:なし"# と設定すれば、
入力値:123 の場合は、残額:123千円
入力値:-123 の場合は、不足:123千円
入力値:0 の場合は、残額:なし
と表示されます。
書式の設定は左から、正の場合、負の場合、0(ゼロ)の場合の順で指定します。
もちろんこれもそのまま計算に使えます。
0 の指定は数値が0の場合、0と表示されます。
# の指定は数値が0の場合、数値は表示はされず文字のみ表示されます。
覚えておくと便利です。
◆「StiLL」のコマンドボタンについて
「StiLL」ボタンにも「書式設定」できるボタンが用意されています。
「表示形式」のタブの「ユーザー定義」に上記例と全く同じように入力することで設定できます。
しかも対象範囲を設定すれば、複数のセルに同時に設定できるので楽だし、ミスも防げます。
これも便利な機能です。
意外と使える「ユーザー定義」の話でした。
では来週。
PR