今回は消費税計算についてです。
2014年4月から消費税率が8%になり、2019年10月に10%に引き上げられる予定です。
Excelで消費税を求める数式を組み込む際、消費税率が変わるたびにExcelの数式を変更するのは大変ですよね。
そこで指定した日付からその時の消費税率を自動的に求める方法をご紹介します。
◆こんな時
指定した日付時点での消費税率で計算したい場合。
・「1997年4月~2014年3月時点の消費税5%で計算したい」
・「現在の消費税8%で計算したい」など。
◆解決ポイント
1) 税率の変更日と税率の対応表を作成。
2) 対応表を使用してVLOOKUP関数を使用。
◆解決方法
1) 対応表の作成
税率の変更日と税率の対応表を作成します。
左側の列に税率の変更日、右側にその日付に対応する税率を入力します。
※VLOOKUP関数で正しい税率を求めるために、
税率変更日を昇順で並び替えてください。

2) 数式の計算(VLOOKUP関数)
「消費税率」を反映させるセル(下図ではC5セル)に
VLOOKUP関数を設定します。
数式:=VLOOKUP(C2,$E$4:$F$8,2,TRUE)
※「範囲」を絶対参照で指定しておくと、この数式を他のセルにコピーした時に
対応表の範囲がずれずに済みます。
※「検索方法」に「TRUE」を指定することで、
入力日付より前の日付が検索され、その税率を求めることができます。
しかし、上の数式ですと日付入力の値が「1989/4/1以前」の場合や
「日付以外」の場合、エラーが表示されてしまいますので、
それを回避したい場合はIF関数とISERROR関数も組み合わせてください。
数式:=IF(ISERROR(VLOOKUP(C2,$E$4:$F$8,2,TRUE)),0,VLOOKUP(C2,$E$4:$F$8,2,TRUE))
※Excel2007以降は、IF関数とISERROR関数の代わりに
IFERROR関数を使うこともできます。
(Excel2003以前のバージョンでは使用できません。)
数式:=IFERROR(VLOOKUP(C2,$E$4:$F$8,2,TRUE),0)
◆「StiLL」のコマンドボタンについて
上記の消費税計算とは関係ありませんが、
「StiLL」には「DBデータ取得」ボタンがあります。
このボタンは名前の通りデータベースからデータを取得するボタンなのですが、
データ処理速度はVBAと比べて約20倍です。
またVBAのように構文を覚え、複雑なプログラムを記述する必要もありません。
「StiLL」を使えば簡単に設定できて、処理速度も速くなり、
より効率的に業務を進めることができます。
興味が沸きましたら、定期的に「体験セミナー」(無料)を開催しているので
一度参加してみてください。
https://www.still.co.jp/event/semina.html
それではまた次回