今回から外部データ取り込みに触れてみる。
始めに「Excelデータ取得」ボタンを使ってみる。
これまで同様、ボタンテンプレートからボタンを貼り付け、ボタン制御の「Excelデータ取得」をクリックして開く。すると下図のダイアログが表示される。
フォルダとファイル名の右側にある選択ボタンをクリックすると現在のドライブ配下のフォルダ名が表示されるので、取得したいデータのエクセルブックが保存されているフォルダを開きファイル名を選択(クリック)してOKで設定する。
いま使用するフォルダは私(究)の個人フォルダ Kiwamu で、ここにデータが入力されている「月別集計表1.xlsx」を置いてあるので、このフォルダとファイル名を入力。
*「月別集計表1.xlsx」は「StiLL」の「システムテンプレート」の「システムブック」タグの中にある集計表示を処理するテンプレートファイルで、これを新規ブックとして開き保存したもの。ここにサンプルデータがあることを聞いたので、今回このデータを利用する。ファイルを選択すると、ダイアログのフォルダに
%BOOKPATH%\Kiwamu\ が表示された。
これはファイル選択時の指定方法が初期値の「相対位置で指定」となっていることと関係があり、
%BOOKPATH% は対象ファイルが置かれているフォルダ(Kiwamu)の上位フォルダ名を意味する変数とのこと。
基本は「相対位置で指定」のまま設定する。
これで上位フォルダ名の変更などでフォルダ環境が変化しても影響を受けにくくなる。
次に元データの対象シート名を選択するのだが、対象ブック内にある複数のシートを選択することができる。ここでは「月別集計表1.xlsx」のデータシート名(data)のみを選択。
なお、データ領域(範囲)は選択したシート共通での指定となるので注意が必要だ。
また基本的にデータ領域は列で指定するのが望ましいと思う。
逆に言うとデータをシート上に作成する時はシンプルに1行目を見出しに使い2行目以下をデータとする。
これは選択された個々のシートのデータ量(件数)が異なるので、仮に特定のシートの件数を基準に領域を設定してしまうと他のシートにそれ以上のデータが存在していても取得されない原因となる。
ここでは「月別集計表1.xlsx」のデータに合わせた列指定で A:F と入力。
対象シート名、元データ範囲の入力時は実際のファイルが開き、内容を確認することができるので、わざわざ別にファイルを開く必要がなく大変便利だ。
なお遡って、フォルダとファイル名を選択しないで、空欄のまま対象シート名の選択を行うと、今開かれている自分自身のブックにあるシート名が表示される。
つまり、自身のブック内のデータを取り出す場合はここを省略すればよいことになる。
項目式範囲、検索式範囲の入力を省略して、次に出力セル位置を指定する。
範囲ではなく位置なので、データの開始位置(結果として表示される領域の最左上のセル)を指定する。ここでは「Excelデータ取得」ボタンを配置した同じシートのセルE1を指定した。
この状態でOKをクリックし設定を終了して実行すると、「月別集計表1.xlsx」のシート(data)から取得されたデータがセルE1を起点に表示された。
続く。